大手企業とソフトハウス

IT関係の事務所というと、大手ベンダーから小さな独立系ソフトハウスまで様々なものがあります。だいたい、大手のベンダーは機器を取り扱い、ソフトウェアは別途、下請けに出すことが多いです。
けれども、現在はシステムの単体売りではなく、ネットワークを考えた売り方・ソリューションサービスとなっていますから、大手が子会社と一緒にひとつのシステムを作り上げていくパターンも多くあります。

また、ソフトハウスはソフトハウスで、そこでしか手にすることができないノウハウで、ニッチなビジネスを行い、大きなシステムの中で動く、便利な小物的なモノを作っているところもたくさんあります。

データショウやそれぞれの展示会に行ってみるとよくわかります。
大手ベンダーのそばで、子会社が開発したそれぞれのソフトウェアが、さらにその外側で、より小さい企業の展示が行われています。
海外のソフトハウスも多く見られます。多くはアジアのソフトアウスですが。
どちら(大手か中小企業か)を選ぶか、というとどうしても大手企業の方に手を上げる人が多いかと思いますが、自分の発想で(比較的)自由にソフトウェアを作り上げていく、コマ割りの良さは中小企業の方です。

また、先程も言いましたが、ニッチなスキマ産業的な発想は中小企業独自のものです。人材の確保は、彼らの必要条件でしょう。
大企業のベルトコンベアに乗った仕事を黙々と続けるのがいいのか、最初は少々きつくても、力をつけて自由に発想を活かせるソフトハウスがいいのか、どちらとも甲乙つけがたいものがあります。