金融系のITはとても重要です。
保険会社、証券会社、銀行など、人々の財産を間違いなく取り扱わなければならないからです。今やATMで振込をし、ネットバンキングで支払いをし、給与振込みの受取りをする時代です。
先日、韓国であった北朝鮮からと思われるサイバー攻撃などを受けたらひとたまりもありません。そこで、金融系ITでは設計の段階でも、運用の段階でも幾重にもファイアーウォールをつらね、24時間体制で監視しています。
また、定期的に全メインフレームを止めてのメンテナンスや、トラブルシューティングのための演習なども行っています。支店・ATMとの回線は専用回線、普通に社内外でメール等を使う回線とは全く分けていますし、端末(パソコン)の利用権限も大変厳しくなっています。
IDによって利用できる範囲が決められているのです。
コピーやプリントアウトのログを取っておくこともします。情報流出に大変几帳面になっているわけです。
金融業におけるIT投資の金額は他業種の何倍にもなります。以上が実際の作業・実態になりますが、もう少し概念的に見てみましょう。
金融業界では動くのはモノではなくお金という数字です。
実際にモノが動くのではなく、数字が動いて処理が行われる、まさにITにうってつけの業界と言えるでしょう。外国為替などもこの数字の動向によって決まってきます。
金融のSEとは、数字を動かす元となるアーキテクチャを作成する役割でもあるのです。